はじめに
病気の根本原因は、何が何だか訳の分からないものによって起こるのですが、この訳の分からないものの一つに、人間の精神作用という因子があります。
心の持ち方一つで体の調子が狂う。肉体・精神の過労が元で、胃潰瘍になったり、肝臓や腎臓が侵されたりということはザラに多いのです。
現代の悩みである精神の過労は、人と人との交流によって起こります。人と仲良くなれないストレスで心にも体にも変調が現れます。
明治天皇御製「行」
やすくしてなし得がたきは世の中の 人のひとたるおこなひにして
(口語訳:たやすいはずのことでありながら、なかなか実行できないのは、この世の中の人としての道にかなった行いというものである。)
人の道とは、煎じ詰めれば、人と仲良くなれる道。威張っていてはダメ。へりくだらなければ仲良くなれない。理屈はともかく、へりくだる修行をしなければならない。特に、理屈を離れてへりくだる心が、人の道へと導かれのです。
自然の法則に合わせた生き方・考え方(人としての本当の自覚) 我々は何か事があるとすぐに、他人の力とか、神様の力に頼ろうとするのではなく、自分の力で救い上げていこう、導いていこうというのが本当の自覚です。 間違った生き方をしていると結果、起きた事実に反省を促されます。 それが病であり不運といった自分にとって嫌な出来事です。
すべての自分の人生の出来事は、偶然に生じたものではなく、必ず自分が蒔いた種に花が咲き実となったものです。 大事なのは、「生きる心構え」というものに、正しい自覚と反省が常に油断なく行われていることです。 信念のある理想を持ち続ける努力。常に自分の人生の理想を明瞭に心に描いて変えないことが大事です。
「正しい生活習慣と正しい思想・情報で、危機迫る大変な世の中を正しく生き抜こう!」