【上津瀬祓】
神は一滴を以(もち)て、四海(よも)に充(み)て給ふべき通力坐(おは)す。今の時、目に視(み)耳に聴き、口に言ひ、身に動くに就(つ)いて、汚穢(きたな)き事を、潜(くぐ)り濯(すす)がんとするに、中と云ふ中津瀬、下と云ふ下津瀬と雖(いへど)も、上と云ふ上津瀬にして、在(あ)らゆる罪と云ふ罪、咎と云ふ咎をば、潮(うしほ)の消え行く如く、祓ひ申し清め啓(まを)す状(さま)を八百万の神達、照らし給へと啓(まを)す。
【中津瀬祓】
神は一滴を以(もち)て、四海(よも)に充(み)て給ふべき通力坐(おは)す。今の時、吾が身の汚穢(きたな)き事を潜(くぐ)り濯(すす)がんと、上と云ふ上津瀬は太(はなは)だ急にして、下と云ふ下津瀬は太(はなは)だ弱(な)るし。中と云ふ中津瀬にして、祓ひ申し浄(きよ)め啓(まを)す状(さま)を、八百万の神達、清浄に照らし納受して、天海原(あをみのはら)に藻屑(もくず)、掻(か)き流す渚(なぎさ)の跡(あと)の如く、清し浄(きよ)しと啓(まを)す。
【下津瀬祓】
神は一滴を以(もち)て、四海(よも)に満(み)て給ふべき通力坐(おは)す。今の時、物の汚穢(きたな)き事を潜(くぐ)り濯(すす)がんとするに、上と云ふ上津瀬、中と云ふ中津瀬と雖(いへど)も、下と云ふ下津瀬にして、汚(けが)れたる裳(も)の裾(すそ)、濯(すす)ぎ流す事の如く、清し浄しと啓(まを)す。
※ご参考までに3つの祓のノットを記しました。時間がない時や急ぐときに、上・中・下をすべてのりあげる場合や、その祓う内容によって選んで思念を込めてのりあげます。