荒深道斎著の「神の道初学」の中から、
「人の世に出(い)でし理」を引用します。「人の此世(このよ)に生れ出でたるは、凡(すべ)て天津御祖(あまつみおや)の修理個成(つくりかため)の大法事(おおのりごと)によりて、其の分霊(わけひ)の微霊(さひ)を底(そこ)のよもに降(くだ)して、よもつ御祖(みおや)によりて此の現世(うつしよ)に現(あら)はし、現世(うつしよ)にて凡ての事業(ことわざ)を習(なら)ひ悟(さと)らしめ、後には次々の幽世(かくりよ)を経上(へのぼ)りつつ大霊(おおひ)に化(か)して、次に出(い)づる新世(あらよ)を作らす神業(かみわざ)に任せます大御祖(おおみおや)の大御心(おおみこころ)なり。」
これによれば、我々人間がこの世に生まれ出たのは、凡て天地の大神霊の御法則によって、最初この地球に生まれ出て、その生命を保ちつつ、死しては生まれ、生まれては死して、次第に幽界の階段を上って進歩を遂げ、終には次に生まれ来る新しい世界を作り固める御神の大御業に仕え奉る為である、ということになります。
そして、この、死しては生まれ、生まれては死しつつ生命を保っているのは、大神から頂いた人の霊魂です。
そして、次第に幽界の階段を上って進歩を遂げる、魂が進化するには、地上生活(物理的レベル)で学習するための相互作用の道具である肉体を通して経験する以外にありません。
で、進化とは? 人類を神レベルへと推し進めてゆく過程です。
4億年前の私は鉱物(岩石)であったのが、4億年かけて植物 → 動物 → 人間 へと、私(誰もが)が好むと好まざるにかかわらず上(上昇)へのコンベアに乗っかって進化させられてきたのです。
そして、今、オートマチックの進化エスカレーターは猛烈にスピードアップしているなということが、我々が今まで経験したことのない様々な事を集中的に経験させられていることからも想像できます。
我々人類が人間から霊体に進化し、相対の世界から絶対の神レベルの世界に突入するのは、そう遠い未来ではなさそうです。
絶対の、光の世界に突入する前にいろいろな事をさらに経験させられそうです。
なので、ガムシャラに修行めいた事をしないでも、いずれ誰もが終点にたどり着くくようになっていますが、生きている間に正しいことを知っておくことと、正しくなかった知識を捨てる勇気も大事です。