先日参拝した十五社神社の境内入り口左側に古い祭祀場が神社となったであろう神社がありました。磐境神明宮です。
古い信仰の想念がそこに残っています。元々、一般の住民による先祖祭祀=天津神、皇祖皇宗祭祀のところに、この地の豪族、名門の間に於いて氏神神社の建設の風を生じ、各神社のと共に相当の神領、神田等を所有していたでしょうが、仏教徒の勢力によって神社の既得権が侵食され、さらに、秦氏等、朝鮮または中国(シナ)から移住してきた帰化人等の母国における祖先を祀った氏神社化の争いもあったようです。もの言わぬ苔むした狛犬は「か・わ・い・い~」ですが、何もかも知っていることを、ただその事実として収めているのが狛犬の命(みこと=お役目)なのでしょう。
人間の欲は際限なくなった結果ではありますが、五感を去ってこの神域でたたずんでいると、古代の人々の素朴な願いを感じます。
命あっての物種・命あっての命(使命)達成です。神から頂いた命に感謝です。