霊鎮祓(たましづめのはらい)
大元尊神生命成就。(だいげんそんしんしょうめいじょうじゅ)
心は即ち一元の未生の神明也。(こころはすなはちいちげんみしょうのしんめいなり)
元を元として元の元に入る(はじめをはじめとしてはじめのはじめにいる)
本を本として本の心に依し。(もとをもととしてもとのこころによさし)
天に登りて報命申し。(あめにのぼりてかへりごとまをし)。
日少宮に住坐せ。(ひのわかみやにとどまりませ)
生れ来ぬ 先も生れて 住る世も まかるも神の ふところのうち
(うまれきぬ さきもうまれて すめるよも まかるもかみの ふところのうち)
お盆やお彼岸、葬儀や慰霊などは仏教の専売特許のようになっています。
9月はお彼岸、家庭に置かれている仏壇にお供えをして手を合わせてお墓参りをされる人が多いと思います。
ですが、仏壇は本来、仏像を主として祭るものでしたのにね。
私ん家には仏壇はありません。祖霊舎に祖先のをお祭りしています。
日本人は神様と同じように祖霊も敬ってきています。先祖をどんどんと遡っていくと伊邪那岐・伊邪那美の二神にたどり着くという事は、祖霊崇拝=敬神の心という意味を持ちますね。
神道でも、というか古くからの神ながらの道では春・秋のお彼岸には先祖の慰霊祭を行います。
宮中では春分の日・秋分の日には皇居宮中三殿の皇霊殿において陛下が斎主として皇霊祭が行われます。
一般人の我々は、秋分の日には産土神社に参拝することをお勧めします。
国学者の平田篤胤先哲は、「・・案ずるに産土神の事は・・・・人々一日片時もその恩頼(みたまのふゆ)を忘れまじき物なるに、世の人、然(しか)しも思わず、※外の神々と仏とを信仰して、この旨を思わざるはいかにぞ」と産土神をないがしろにすることを嘆かれています。
(※スピリチュアル=ご利益信仰(ビジネスになっちゃった)パワースポット巡りの神社や仏閣の事)
「生れ来ぬ 先も生れて 住る世も まかるも神の ふところのうち」(産土神様)
自分も親も先祖もお世話になっている産土神様。産土神のお助けなくば我々はこの世に存在できないのです、本当に。
各自の先祖を祭る=産土神様の事を正しく理解することが大事です。
お彼岸には産土神社を参拝しましょう。
祝詞は知らなくとも現代語で大丈夫。感謝と真心、あかき心で現況報告をしましょう。
産土神も先祖も「そうか、そうか」と聞いていただき、お喜びになられますよ。