大祓の起源は、伊弉諾尊が、妹神(いもがみ)の伊邪那美尊の後を慕って黄泉国(よもつくに)に赴かれまして、その穢れに触れられたのを、筑紫の日向の橘の小戸の檍原(あはぎはら)において禊がれなされた事と、素戔嗚尊が高天原に於いて、千位置戸(ちくらのおきくら)の祓物(はらへつもの)を出して、群神に依って祓(はらひ)を受けられた事に発します。
太古の時代には必ずしも時を定めず、随時随所に必要に応じて行われていたそうですが、6月30日と 12月31日に行われる大祓式は、国中に知らず識らずの中に、積もり積もった諸々の罪穢れを半年ごとに祓い清めるという趣旨によって定められたものです。
この世で生かされている我々は清濁混交する地上世界にて生活している以上、自分の感情の乱れに気づくと気づかざるによらず黄泉国の悪因縁と結ばれてしまうことは避けられないことであり、さらに、それらに前世や先祖の因縁も加わって凶の禍が顕現してしまいがちです。
年2回の大祓を受ける事は最低限の行事です。私の場合は日々「悪に志す」ことの無きよう禊祓・大祓して日々狂いがちな感情を修正し、神仙感応経と生魂神供に書かれている「悪い志」を持たない様にと心の清め祓いに務め、様々な悪影響を最小限に止める努力が必要です。
今月28日(月)の大祓&勉強会でのテキストが完成しましたが、毎回の事ですが時間配分を考えず20ページにも及んでしまいました。
コロナ対策で超ソーシャルディスタンス会場となりますので、無理をせず、聞きたい人、正しいことを知りたい人だけでOKです。