3月17日は春の彼岸の入りの日です。両親が生きている間に親孝行が満足に出来ていなかった私は、その償いで毎日両親を拝んで没後親孝行しています。情けないやら、お恥ずかしいやらです。
お彼岸とかお盆とか関係なく、両親が生前好きだったものをお供えしようと思った時にはすでに先祖に通じますから不思議です。
特に、年に二回のお彼岸とお盆と新年の4回はよく通じますので、お墓の掃除も先祖の好きだった供物もしっかりと先祖のお迎えの準備を抜かりなく行いたいものです。
日常は、「〇〇〇〇(氏名)之命の御霊」と申し上げてから【祖霊拝詞】(みおやのみたまをおろがむことば)を奏上し、先祖の御霊の向上を願います。
日命日月命日には、【祖霊拝詞】に下記の【霊鎮祓】と【祈念詞】を続けて奏上します。以下ご参考までに。
【霊鎮祓(たましづめのはらい)】
大元尊神生命成就(だいげんそんしんしょうめいじょうじゅ)
心は即(すなは)ち一元(いちげん)の未生(みしょう)の神明也(しんめいなり)
元(はじめ)を元(はじめ)として元(はじめ)の元(はじめ)に入(い)る
本(もと)を本(もと)として本(もと)の心に依(よさし)し
天(あめ)に登りて報命申(かへりごとまを)し
日少宮(ひのわかみや)に住坐(とどまりま)せ
【祈念詞(きねんし)】
謹(つつし)みて萬霊司籍府大小之司命神(ばんれいしせきふだいしょうのしめいじん)
産土別持司命神達(うぶすなわけもちむすたまのかみたち)の大前(おおまえ)に
我が〇〇家の先祖累代之御霊等(せんぞるいだいのみたまたち)始め
三界(さんがい)の有縁無縁萬霊等(ゆうえんむえんばんれいたち)の
悪因解除(あくいんかいじょ)冥罪過生滅(めいざいかしょうめつ)善因転結(ぜんいんてんけつ)
霊魂浄化(れいこんじょうか)魂魄清明(こんぱくせいめい)霊躰安寧(れいたいあんねい)
善果得道(ぜんかとくどう)玄胎化成(げんたいかせい)仙寿転結(せんじゅてんけつ)
霊格冥福向上(れいかくめいふくこうじょう)の御啓導守護(ごけいどうしゅご)を祈念し奉(まつ)る
※『先祖の霊を祀るにあたり、位牌と墓は本名でなければならない』といわれます。
「お父さん、お母さん、じいちゃん、ばあちゃん」で充分通じますが、「氏名〇〇〇〇命之霊」とか「氏名〇〇〇〇大人・刀自之命」とする神式で本当によかったと思っています。
戒名で呼びかけても先祖には全く通じませんし、値段の高い戒名を付けてもらっても、あの世での階級が上がるわけでもありません。
心を込めて、「じっちゃん、ばっちゃん、おとん、おかん」でいいんです。
命をつないでくれた苦労をねぎらって感謝を申し上げればいいのです。