「そら豆」を頂きましたので早速、神饌な新鮮そら豆を神床におはします神々様と祖霊舎のご先祖様に献上させていただきました。
そら豆の栄養価は素晴らしく、
①そらまめはカリウムを豊富に含んでいるのでナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があり、
②そらまめのマグネシウム、リン、鉄分などのミネラルは、血圧を調整する働きや、骨の成分にもなり、イライラの解消にも効果があり。 また
③ビタミンB群を多く含み、中でも消化液の分泌を促すビタミンB1や、粘膜をつくるビタミンB2、そして、血行をよくしたり、エネルギーの代謝を促すナイアシンなどのビタミンB群が豊富であり、
④そらまめに含まれるビタミンCは、風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があるとのことです。
「そら」は空。大きい広い空のような大きな豆。で、「そら豆」なのでしょうか?
英語ではBroad Beenを直訳すると(広い 豆)。空は広いので、日本では空豆かぁと思いきや、
【公益財団法人 日本豆類協会】さんのホームページに「そら豆」の解説を見つけましたので以下に引用します。
「そらまめの原産地や祖先種はよく分かっていませんが、北アフリカや南西アジアが原産地とみられており、日本へは、奈良時代にインド僧の仙那によって中国から持ち込まれたという説もあります。記録に登場するのは江戸時代で、林羅山の「多識篇」に「蚕豆」の名が出てきます。蚕(かいこ)が繭(まゆ)を作る頃においしくなる豆という意味でついたとも言われ、この他、若莢(わかさや)の時に莢(さや)が上(空)を向くことから「空豆」とも書かれます。なお、英名は"broad bean"です。
そらまめの花 日本でそらまめの本格的な栽培が始まったのは、明治時代になってからで、ヨーロッパやアメリカの品種が導入され、試作を重ねるうちに現在の品種の基礎がつくられました。関東以西の冬期も温暖な地方で栽培され、最盛期には全国で4万haの栽培面積がありましたが、最近では激減し、四国と九州の一部で栽培されています。しかし、これら国内栽培の大部分は完熟前の軟らかい豆を食べる野菜としての利用で、乾燥豆については、ほとんどを輸入に頼っており、大半が中国、一部がオーストラリア、ポルトガルなどから輸入されています。
フライビーンズをはじめとする炒り豆菓子の代表的な原料となるほか、甘納豆や餡にも使われ、大粒種を甘く煮てお多福豆が作られます。また、香川県では醤油豆に加工されます。なお、中国料理に欠かせない調味料の豆板醤(とうばんじゃん)は、そらまめを発酵させて作られます。【公益財団法人 日本豆類協会】」
新鮮なものはゆですぎに注意です。炊き込みご飯も、空前を入れるタイミングが早すぎないように、炊き上がる最後の最後に入れると、おいしくいただけます。