『先祖の霊を祀るのに、位牌と墓は本名でなければならぬ』とは大事なことです。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんでもいいですが、本名で呼んで、何かお供えしようと思った時にはもうすでに通じるのが血を引いた先祖です。しかし戒名は本人が死んだ後に付けてもらうので、本人にはなじみがありませんから分からないのです。やはり本名がいいです。
私の母の実家は東京渋谷区伊達町(今は恵比寿)で代々浄土真宗でした。母方の家系は男子が絶えて墓を守る子孫が居ません。墓は鎌倉にありましたが墓じまいをして、秋の彼岸から神道に改宗し、墓に入っている母方の先祖一柱一柱を戒名から実名(〇〇〇大人・刀自之命)にしまして私自身がお祀りしました。墓参りではなく、母方の先祖がお世話になっている産土神社にご挨拶に行ってまいりました。渋谷区恵比寿に鎮座する恵比寿神社です。元は六天神社といい、国常立神・豊雲野神・角杙神・意富斗能地神・伊邪那岐命・伊邪那美命の天津神で六天神です。後に蛭児大神(恵比寿)が祀られて恵比寿神社となっています。ここで、昔の祝詞を唱えた後、母方の先祖の名前を申し上げ、お世話になっている感謝とお礼をお伝えしました。
神社の裏に回り土蔵のような本殿に手を当て、恵比寿神社幽宮に意識をつないでみると、「恵比寿神社の周辺の開発が進んでいるため、以前から伊達町の氏子を預かっていない。渋谷の氷川神社の摂社となり、氏子らも氷川神社で管理されている』との感じを受けました。
※先祖たちは産土界では移動は自由なようで、恵比寿神社での参拝の間にも、その存在が確認できたようです。5~6人(霊?)の内、顔がしっかり確認できたのは3人(霊・柱?)後の人は写真でも見たことはありませんが、先祖であろうと思います。)
「これから氷川様に参るでしょ?ここまで来たなら」との通知を感じました。
ここは素直に「ハイ」で渋谷に向かいます。