6月は夏越しの大祓です。勉強会の参考資料にしてください
禊ぎの起源は、伊弉諾尊が、筑紫日向の橘の小戸(おと)の阿波岐原において、黄泉国(よもつくに)の穢れを禊給ひ、その清浄の心身より、天照大御神を初め、三柱の貴子(うづこ)を得給ひし御事績(ごじせき)に初まり、祓(はらい)は素戔嗚尊が、高天原において天津罪(あまつつみ)を犯し給ひし時、八百万の神等によって科せられたのを初めとすると伝えられています。
「禊」は「身滌ぎ(みそぎ)」の意味で、本来は海水に入って全身を沐浴することです。
「祓(はらい)」は「払(はら)い」であり、心身に付着した「ツミ」や「ケガレ」を払い清める意味です。
さらには、本居宣長翁は「古事記伝」の中で、
「禊(みそぎ)」は自主的に行うものであり、祓は他動的に科せられるものであると言われています。
古事記の伊弉諾尊の神話に物語られて居るように、禊(みそぎ)は何処までも自主的に心身の穢を払浄することであり、祓とは別なものです。
(「分かり易い神社の話」中島清光著より)