昭憲皇太后 御歌 「思」
『世の中に生きとしいけるものみなは思ふことなき日はなかるかし』(M41年)
(口語訳):「この世の中に生きとしいけるものは皆それぞれに、何かしら思ったり、考えたり していて、そんなことが何ひとつない日というのは、なかなかないようです。」【明治神宮 365日の大御心より】
私見:我々は、善い思い、考え思っていれば、心身の健康を保つことが出来るのですが、毎日自然に抱いてしまう邪心、悲しみ、迷妄、こだわり、気がかり、いやな出来事に対する悪感情、過去の嫌な思い出、悪因縁などが、自分の不幸や不運、病の遠因になっていて、自分で自分の運命をマイナスに作用させているでしょう。
明治天皇 御製 「神祇」
『いつはらぬ神のこころをうつせみの世の人みなにうつしてしがな』(M44年)
(口語訳):まっすぐで偽りのない神の御心を、この現実の世の中のすべての心に映して、すがすがしい世にしたいものである。 【明治神宮 365日の大御心より】
私見:肉体に神の精神の働きとしての種を頂いている我々の本来の面目を忘れて、後天的に身につけた心の虜となって、自ら迷妄を作り、自ら不運や不幸、病気などの罠に陥っていてはいけないということの教えですね。
先日の勉強会では、神の心を自分の心に映す方法として、先ずは、自分の心の中のくもりである「気懸り」一切を、体を「くの字」に折り曲げて、体内から息とともに吐き出してしまう方法と、そして神語「・・・・・」を唱えて自分の鏡に日神様を映す手順をお伝えしました。ポイントは、無理をしないで毎日行う、です。
写真の火打石は、18日の研修会の前日の17日、産土神様の神社の境内で頂いた火切りの堅石と火打ち鎌です。火打ち石は、鎌で火花を出して火の清めを行うものです。産土神社境内で頂いた石は、火花はわずかですが堅い石ですので、「チン」と高い良い清めの音が出る石でした。