私たちの祖先は、いにしえより自然や神様をお祀りすると共に、祖先を祖霊神としてお祀りしてきました。
私たち日本人の「御霊」に対する考え方は、人は死後、はるか彼方へと旅立つのではなく、生前に家族と一緒に暮らしていた家を望むことのできる場所、小高い山(の産土神社)に隠れられると考えられてきました。
祖霊は我々子孫の行う「先祖祭り」を受けることにより、歳月とともに浄化され、子孫を守り、家を守る「氏神」として、またその土地・地域をお守り下さる「産土の神」として私たちの生活を見守ってくだると考えられています。(30年くらいかかります)
多くの方は宗派こそ異なりますが仏教の坊主が先祖を供養すると思っていますが、先祖の御霊様は、お寺やお墓の中にず~っといるわけではありません。家の近くの産土神社(神社裏の幽宮)にいらっしゃいます。
自分の先祖ですから、寺の坊主頼み、他人任せではいけません。ご先祖を戒名で呼んでも、亡くなった方はチンプンカンプン。現代語のお名前でOKですので、亡くなった方の供養をしてあげましょう。(ただし、先祖さんへのお願いは×です。)
また、先祖供養の祝詞はいろいろありますが、亡くなった方の、あの世での正しい居場所を教えてあげる祝詞を唱えると、先祖も自分も嬉しくなります。毎日唱えていると、先祖も自分達も幸せになります。
御供物は、亡くなった方が生前好きだったものを差し上げてください。
例「お父さん、粒餡のお饅頭ですよ。どうぞ食べてください!」と申し上げ捧げると、瞬時にあの世のお父さんの眼前に現れます。何かしらの通信(風とか音など)がある場合も経験します。
生もので足が速い供物であれば、先祖に差し上げた後に、「私たちもご相伴にあずかります。」と申し上げて皆でいただけばいいでしょう。気持ちを込めて差し上げたものは、瞬時にあの世のご先祖さんに届きますから、ご先祖さんが食べ損ねるということはありませんから大丈夫です。