(昭和42年初版¥200 角川文庫 今は絶版。)
明治天皇御製 「述懐」
よこしまに思ひな入りそ世の中に すすまむ道ははかどらずとも
口語訳:この世の中を本来よこしまなものと思い定めてしまってはいけない。たとえ自分の進もうとする道が、思い通り順調にはかどらなくても。(明治40年) 明治神宮365日の大御心より
明治天皇御製 「をりにふれたる」
なにごともうつればかはる世の中を おもふがままになるとおもうふな
口語訳:何事につけても、時勢が移れば自然に変わってゆくこの世の中を、おのれ独りの思うままになるなどと、勝手に考えてはならぬ。(明治44年) 明治神宮365日の大御心より
明治天皇御製 「をりにふれたる」
ものごとに進まずとのみ思うかな 身のおこたりはかへりみずして
口語訳:人は自分のする物事の一つ一つがみな、思うように進展しないとばかり思ってしまうものだ。自分の身の怠りは反省しないでおいて。(明治43年) 明治神宮365日の大御心より
商売人、勤め人であっても自省しなければなりませんね。
世の中には自分の利益の爲だけに、ビジネスと称して他人を自分の思い通りにと他人を利用する輩は多いです。
大御心を声に出して拝誦していると、世のために、人のために頑張って、「ありがとう」と言われて自分も幸せになるのが「随神の道」の「言の葉の道」を実感できます。
明治天皇御製 「道」
遠くとも人のゆくべき道ゆかば 危き事はあらじとぞ思ふ
口語訳:人生の行路を行く者は、たとえその道が遠くても、人として進むべき正しい道を歩いてゆくならば、危険なことは決してしないと思う。(明治37年) 明治神宮365日の大御心より
因果応報です。やったらやられる、取ったら取られる、騙したら騙される、は当然の報いです。人として、正しい道を反れずに歩きたいものです。