我々人間は、未発の憂患を予想してしまって、愚かにも自ら苦悶し、過去の出来事を悔恨して愚かにも自ら煩悩しがちです。これら二つことは精神的解脱の大敵ですので、自力で防がねばなりません。その精神的解脱の基本は、意育にあります。意育とは意志を自ら養育することです。
未だ起こり来たらぬ事象に苦悶、悔恨する時は、深く長い息を心がけ、オデコに手を当てて、太陽光線が我が手の掌より流れ入ると思念しましょう。
オデコの奥にある偏桃体には、自らが刻み付けた恐怖や心配の記憶というのがあります。実際に悪いことが起こり来たったと感じてしまう恐怖や心配の大半は過去の記憶です。
恐怖・心配解放手順1)・・先ず、深い呼吸をし、感じている恐怖や心配心を「体から頭から出ていけ」と声に出して言い、フーッと細く長く息を吐き切ります。(複数回)
恐怖・心配解放手順2)・・次に、オデコに手を当て、自分の手の掌から太陽光線が流れ入り、偏桃体に記憶されている恐怖や心配の記憶が、溶け出していくイメージを持つのです。
日拝をされている方は、八葉印でオデコ(眉間)を翳して、太陽光線を流し入れて下さい。。
これらが意育の一手法(自ら意志を養育する方法)です。
占い等は他人任せですので意育にはなりません。逆に自ら沸き起こる意志を穢してしまうことになるので、いけません。
あくまで自己の進路は、自己が開拓者であるべきです。
しかし功を焦るといけません。迅速は、ある場合においては成功の要素となりますが、結果を早く求めるときは失敗の誘因ともなります。
時は天に替わりて、人事一切の裁判を為すと言われます。自らが進み行くべき道が分かるまで「待つ」という勇気が大事です。