(明治神宮の社務所で買いました。PARCO出版 1600円 税別)
ノット奏上の後、毎朝、明治天皇の御製、昭憲皇太后の御歌を拝誦します。
11/11は明治天皇の御製です。
をりにふれたる
なにごともうつればかはる世の中をおもうがままになるとおもふな
◎口語訳ー何事につけても、時勢が移れば自然に変わってゆくこの世の中を、おのれ独りの思うままになるなどと、勝手に考えてはならぬ。(明治44年)
ハハ~ッとなって自省します。
現実の世界は今も昔も自分の想い通りにならないものばかりです。
自分の事ばかり考える貪欲、それが達成できずに他人や環境に怒りを持ったり、愚痴ったりすることで、自分自身に曲事(まがこと)が現れます。
生活のゴタゴタ、恨み、妬み、嫉(そね)み、排他。それらの感情により天災地変あり、病魔ありで、種々様々の我が身に降りかかる人災も多くあります。
わが身に降りかかってくる曲事災難に対してどうすればよいのでしょうか?
『世のため、人のため、清い正しい心で相手に尽くし、強い気魄をもって、「ひらり」と身をかわしなさい。』神様は必ず正しい心を持つ者に御味方下さるのだそうです。
自分の事ばかり考えていると、わが身から出た怠惰や油断などにより、大なり小なりの思いがけない失敗に遭遇してしまいます。
自分のことばかり考えているとノイローゼにもなります。(※ノイローゼは今では神経症といいますが、魔とか邪とか曲(まが)神とかの憑依です。と、私は思います。
完全なノイローゼ=魔物と合体している人と同じ車両に乗り合わせたら運の尽き、と諦めるわけにはいきません。
その時は気魄を以って身をかわす・逃げの一手しかありません。
ノイローゼにならないための心得として、自分の事ばかり考えず、他人の事に気を配り、他人に気を使えばノイローゼにはなりません。
物事を後回しにしない。常日頃からわが身の汚れを祓い清めておけばOK。
悪しき災いや苦難の元は、自分の内からにじみ出てきます。
その自己中の自分さえよければ良いなどという悪しき匂いを嗅ぎつけて、悪しきものが黄泉の世界からやってきて、本人の望む通りの事が現れてきます。
ので、「善きことのみを想って」で生活できれば良いのでしょう。